テスターの使い方

テスターとは

テスターとは、

  • 回路の導通チェック
  • 電圧計測
  • 電流計測
  • 抵抗計測

などができるとても便利な計測機です。

回路設計や作製した回路の確認の際に必要不可欠なので、使い方をぜひ覚えましょう。
(※ 間違った使い方をすると簡単に壊れるのでそれを防ぐためにも覚えてください!)

橋田研には現在2種類のテスターがあります。

  • Sanwa CD772
    大きい方のテスター。計測できるレンジが大きいので便利。温度も測れたりする。
    端子を差す箇所がいくつかあるので注意。(ここ間違えると壊れます)
    (ここだけの話、既にmA, uAの計測部分が壊れています)
    以降では、こちらのテスターを用いて解説していきます。
    操作マニュアルのpdfはこちら

  • Sanwa PM3
    小さい方のテスター。小型なので簡単に済ませたいときにオススメ。
    なお、こちらは電流は測れないので注意。
    操作マニュアルのpdfはこちら

Sanwa(三和電気計器) デジタルマルチメーター PM-3

Sanwa(三和電気計器) デジタルマルチメーター PM-3

実際マニュアル見てその通りにやれば問題ないのですが、簡単に紹介します

使い方①:導通チェック

導通チェックとは、回路にちゃんと電気が流れるかどうかを確認することです。
回路を作り終えたら、実際に電流を流す前にちゃんと導通チェックすることが重要です。
(チェックせずに動作させると、もしミスがあった場合回路が壊れてしまいます)

やり方は以下の通りです。

  1. 画像のように端子を差し(左側の+に赤、COMに黒)、ダイヤルを「Ω/../..」に合わせる
    f:id:genkitoyama:20161215005651j:plain

  2. SELECTボタンを2回押し、導通チェックモードにする(画面にブザーのアイコンが出ればOK) f:id:genkitoyama:20161215005803j:plain

  3. +と-の端子を直接接触させ、ピー音が出るかを確認する(音が出れば導通している) f:id:genkitoyama:20161215005931j:plain

  4. 計測したいところに各端子を当てる。
    ピー音が鳴れば導通しているし、鳴らなければ導通していないのでわかりやすい。(ここでは+と-の向きは関係ない)

使い方②:電圧計測

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中学校の復習ですが、電圧計は並列に繋ぎます
電圧(の差)を測るので、両端で電圧降下があるように挟みましょう
(何もないところに挟んでもほぼ0Vのまま)

以下使い方です

  1. ダイヤルを「V」に合わせる
    f:id:genkitoyama:20161215051047j:plain

  2. 両端子を接触させ、0Vに初期化する f:id:genkitoyama:20161215051232j:plain

  3. 計測したい部分に並列につなぐ

ちなみに、小さい方のテスターでは、直流電圧を計測する場合には「DCV」、交流の場合は「ACV」を選択するようにしてください(大きい方は自動で判別してくれます)

使い方③:電流計測

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またまた中学校の復習ですが、電流計は直列に繋ぎます
回路の一部に組み込むので、こちらは何もないところに繋ぎます
また、電流計の場合は流れる電流の値によって計測するレンジを自分で決める必要があります

  1. 右側の上の+(A)に赤の端子を差し込む(COMに黒はそのまま)
    計測する電流がA単位であれば右上、mA, uA単位ならば右下のジャックに差し込む
    (現在右下のジャックは壊れていて使えない、、)
    注意:右側の2つの差し込み口に赤と黒をつけない(温度計の+と-の表示があってややこしいが、どんなときも黒はCOMに差す)
    f:id:genkitoyama:20161215052237j:plain

  2. ダイヤルを「A」(右下に差した場合は「mA」or「uA」)に合わせる

  3. 計測したい回路に直列につなぐ

使い方④:抵抗計測

そこまで使わないかもですが、抵抗の値を計測することもできます
レンジは自動で判断してくれます

  1. 左側の+に赤、COMに黒を差し込み、ダイヤルを「Ω/../..」に合わせる f:id:genkitoyama:20161215053449j:plain

  2. 計測したい抵抗に並列につなぐ
    注意:このとき電圧をかけてはいけない


簡単ですがこんな感じでまとめてみました
テスターはとても便利ですが、扱いに気をつけつつ使っていきましょう

この他にもテスターには様々な機能がありますが、それはまた次回に